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2025.05.02
ブログ
これから必ずやってくる「人口減少社会」───そのとき、私たちの暮らしは?
本日はちょいと趣向を変えまして、これから確実に訪れる「人口減少社会」について皆さんと一緒に考えてみたいと思うのであります。
人口が減るというのは、単に人が少なくなるという話でありません。
私たちの身の回りの暮らしや経済に、じわじわと、そして確実に影響を及ぼしてくるのであります😨
身近に起こる5つの影響
例えば、こんな変化が起こっています。
① 地域サービスの縮小
【交通機関の廃止・減便】
利用者が減ることで、バスや電車の本数が減ったり、路線そのものが廃止されることも。
(鉄オタ(乗りテツ)の僕としては、これは淋しい限りであります😅)
【学校・病院の統廃合】
子どもや住民の数が減ることで、近所の学校や医療機関が閉鎖・統合される例も増えてきています。
② 商店・飲食店の閉店
顧客が減れば商売も厳しくなります。スーパーやコンビニ、飲食店などの地元商店が、閉店に追い込まれるケースが増加中です。
③ 空き家・廃屋の増加
高齢化や相続の放棄によって、誰も住まなくなった空き家や廃屋が増加。地域の景観や防犯面にも影響を与えます。
④ 地域経済の停滞
働き手が減ることで、地元企業の人手不足が深刻化。生産やサービス維持が難しくなっていきます。
⑤ 税収の減少と公共サービスの質の低下
人口減少=納税者の減少となるため、自治体の財政も厳しくなります。
その結果として福祉、インフラ整備、教育などの公共サービスの質の低下も懸念されます。
これらの影響は、なにも地方都市や山間部の村に限った話ではありません。
「人口減少って、地方だけの話でしょ?」と思った方、実は都市部においても、人口減少の影響はじわじわと進行しており、以下のような形で私たちの生活や経済に影響を与えはじめているのであります😲
【都市部での影響】
① 労働力不足の加速
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飲食店・介護・物流・建設業など、都市を支える業種や現場で人手不足が進行中。
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特に若年層の減少により、サービスの質の低下や営業時間の短縮が起こることも。
② 空き家・空きビルの増加
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中心部は依然として人気があるのですが、周辺の住宅地では空き家が目立ち始め、治安や資産価値に影響。
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商業ビルの空室率も増え、賃料の下落や不動産価値の停滞を引き起こす場合も。
③ 地域コミュニティの希薄化
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単身世帯の増加により、人とのつながりが薄くなり、防災や見守り体制にも課題が出てきます。
【経済面でも無関係でいられないの巻】
① 内需の縮小
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消費人口が減ることで、国内市場の成長が鈍化。小売・飲食・エンタメなど内需産業が縮小圧力を受ける。
② 社会保障費の増大と現役世代の負担増
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高齢者が増える一方で支える若い世代が減るため、年金・医療・介護の負担が現役世代に重くのしかかってきます。
③ 税収減と財政圧迫
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働く人の減少により、所得税・住民税などの税収が減少。結果、国・自治体ともに予算のやりくりが厳しくなって、インフラ整備や教育への投資も難しくなります。
④ 企業の経営戦略の転換
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内需の減少を見越して、多くの企業が海外へ進出したり、高齢者向け商品・サービスへと舵を切り始めています。
次回予告:「人口減少社会」と「相続」の関係とは?
いつもと違う感じにしてみたのですが、いかがでしたか😄?
今回は、人口減少社会がもたらすさまざまな変化について、少し現実的なお話をさせて頂きました。
次回は、この流れの中で「相続」がどのように関わってくるのか?という視点で皆さんと一緒に考えてみたいと思うのであります😄
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