2018/01/17
~神戸のチャイルドケモハウス見学~
『チャイルドケモハウス』と言う施設をご存知でしょうか?
この施設は、小児ガンで長期の闘病生活が必要な子どもとその家族のために作られた施設で、神戸ポートアイランドにあります。
現在、1年間に1万人に1人の割合で発生する小児ガン。
この確率は世界的に見て地域や貧富の差に関係なく、遺伝も認められないことから、罹患しないための事前対策はありません。
風邪が長引いていると思っていたら白血病だった、などの事例で判明する場合が多いようです。
病気に対する理解不足から現実世界では、一人の子どもが罹患すると、
両家の祖父母まで出てきて、ウチはガン家系ではないのにとか、嫁がしっかり見ていないからだとか、
家庭不和になるケースも多いようです。
一方治療の現場では、現在7割の子どもが完治し、白血病に至っては85%が完治するまでに至っています。
不必要に恐れることあはりません。
理由としては大人に比べて抗がん剤が効きやすいためなのですが、このため子どもの免疫力は大きく下がります。
一番怖いのは感染。
子どもたちは半年~1年もの間、治療・睡眠・食事・トイレ・勉強・遊び
などをたった一畳ほどの窮屈なベッドの上で過ごします。大好きな兄弟とも会えません。
看病に付き添う母親は寝返りも打てないような隣の簡易ベッドで同じ時間を過ごします。
母親と子ども、父親と子どもの兄弟と言う二重生活は、精神的にも金銭的にも想像を絶する負担になります。
そんな大変な状況を解決し、
「家族がともに暮らしながら、お家のような環境で治療を受けることができる、日本で初めての施設を作ろう」
と考えられたのがチャイルドケモハウスです。
キャッチフレーズは【がんになっても笑顔で育つ!】
弊社では毎年の医療保険・ガン保険のご契約件数に応じて寄付を行っております。
そして去る1月16日、社員たちと施設見学に行ってきました。
医師で理事長である楠木ドクターに説明と案内をいただきました。
楠木先生ご自身も幼少の頃に悪性リンパ腫に罹りながら克服完治の上、今では多くの子どもを助ける立場に立って仕事をしておられます。
施設は、外来にも対応している小児科クリニック・子どもたちが勉強するための教室・元気に動きまわるためのプレイルーム・
家族会が開けるようなレストランスペースなど。
デザイナーによる内装で、病院のイメージとは全く違う開放的で素敵な空間でした。
治療をしていると季節感や昼夜の時間すら分からなくなるそうで、そのために平屋建てにし、
高い天井と大きな天窓を作ってあります。
全ての部屋には2つの出入り口があります。1つは医師が巡回に来るため。
もう1つはお父さんが「ただいま」と言って帰ってくる玄関で、外につながっています。
部屋も広く、子どもだけでなく付き添いのお母さんもベッドでしっかり眠れます。
各部屋にキッチン・トイレ・洗濯機があり、子どもたちは大好きなお母さんの手料理を食べることができます。
痛みや不安を伴う長期間の治療の中で子ども達の心の拠り所である家族がそばにいることはどんな薬よりも効く、
病気と闘うエネルギーになるだろうと感じました。
こうした施設はまだ全国的にはなく、楠木ドクターはこれからも啓蒙を続けていきたいと話して下さいました。
「自分にできることは何か?」見学会に参加して多くの気付きをいただきました。
また今の仕事に対する使命感を新たにすることができました。
チャイルドケモハウスのホームページは↓
5月にはチャリティーイベントである「チャイケモウォーク」がありますので、参加しようと思います。♪
参加後のレポートもお楽しみに!!