2025/07/17

SNSで流行中の「フィンフルエンサー」とは?その投資情報、本当に信じて大丈夫?

その投資情報、本当に信じて大丈夫?

~金融のプロが伝えたい、正しい知識と判断力~

 

🔍 フィンフルエンサーとは?

フィンフルエンサー(Finfluencer)とは、金融(Finance)+インフルエンサーを組み合わせた造語で、
主にInstagramやTikTok、YouTubeなどのSNSで投資やお金の情報を発信する人
を指します。

「NISAはこの方法が最強!」
「積立投資はこのファンドだけでOK」
「誰でも月5万円の不労所得」
といった“カンタンでわかりやすい”投稿で人気を集めています。

一見、投資へのハードルを下げてくれる存在のように思えますが——
その発信、鵜呑みにして本当に大丈夫ですか?

 


 

⚠ SNSの投資情報が危険な理由

フィンフルエンサーの発信は、分かりやすく、短く、耳ざわりが良いため、初心者ほど惹きつけられます。
しかし、注意すべき点がいくつもあります。

 

❌ 根拠のない断定表現

→ 「これさえやればOK」「絶対に増える」など、リスクを無視した言い切り型の情報

❌ 高額商品や投資グループへの誘導

→ LINE登録・有料サロンに誘導し、怪しい投資話や商材販売を行うケースも多数

❌ 発信者が金融業界のルール外にいる

→ 金融商品の販売に携わっていない=コンプライアンスの制約なし
→ 誰にもチェックされず、好きなことが言える環境

有名人を使ったAI偽動画も増加中

→ 有名人の顔や声をAIで合成した“偽の動画”が出回っており、あたかも本人が特定の投資を勧めているように見せかける詐欺手法が急増中。

→ 本物そっくりでも、「公式かどうか」「発信元が誰か」を冷静に見極めることが大切です。

 

実際、SNSやAI偽動画をきっかけにした金融トラブルの相談は消費生活センターで急増しています。
「軽い気持ちで投資を始めたのに、取り返しのつかない損失に…」
というケースも後を絶ちません。

 


 

🛡 金融業界の発信には厳しいルールがある

ファイナンシャルプランナーや証券・保険業に携わる人は、以下のような厳しいコンプライアンスの下で情報発信をしています。

・商品や手法を断定して勧めてはいけない

・将来の成果を保証するような表現は禁止

・リスク説明は義務

・誤認を与える表現はNG

つまり、発信内容が「安全・正確・公平」であることが求められるのです。
SNSで断定的に話すフィンフルエンサーとは、立場も責任もまったく異なるということをぜひ知っておいてください。

 


 

⚠ 「元●●証券」「元銀行員」の肩書きにも注意

「元金融マン」の肩書きが安心感を与えることがありますが、
元”になってしまえば、現役時代の制約は一切なくなります。

現役中は言えなかったことも、今は好きなように言える

・金融機関を退職した後に、断定的な情報発信や勧誘行為をする人も多数

・“肩書き”に安心してしまい、結果としてトラブルに巻き込まれるケースも

🔍 大切なのは、肩書きではなく「今どんな立場で発信しているか」です。

 


 

🧠 金融リテラシーとは「儲ける力」ではない

「金融リテラシーが高い」とは、「投資で儲けた人」という意味ではありません。

📌 本当の金融リテラシーとは、
「金融の仕組みやリスクを理解し、正しく判断する力」です。

・この情報は本当に正しいか?

・誰が、何の目的で発信しているのか?

・自分にとって最適な選択か?

このような問いを持ち、冷静に考えることが“自分の未来を守る力”になります。

 


 

✅ まとめ|SNS時代に必要な“見極め力”

・SNSの情報は、きっかけにはなる。でも“答え”ではない

・派手で断定的な発信ほど、冷静に裏側を見よう

・「金融リテラシー=判断する力」を育てることが資産形成の第一歩

・不安な時は、信頼できるFPや金融の専門家に相談を

 


 

💬 最後に|私たちもSNSを活用しています。でも目的が違います

私たちFPもSNSを使って発信しています。
でもその目的は、「あなたの将来に安心を届けること」であり、
“いいね”や“再生回数”ではありません。

SNSを通じて、
✔ 投資や制度の本質をわかりやすく
✔ 誤解を生まない正しい情報を
✔ 誰もが安心して選択できる判断材料を

誠実に、丁寧に、発信していきたいと思っています。

📩 投資に迷ったとき、不安を感じたときは、ぜひ私たちFPにご相談ください。
「未来のあなたが笑顔でいられるように」そんな想いで、私たちは寄り添います😊

 

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