2025/08/14
2024年に新紙幣が発行されてから1年。
千円札の新しい顔、覚えていますか?
正解は、感染症研究に尽力した「北里柴三郎」博士。
…とはいえ、「まだ見たことがない」「誰だっけ?」という声も多いようです。
実際、新札の流通割合は全体の3割程度にとどまっており、2004年の前回切り替え時と比べてもスローペースです。
この背景には、現代のお金の使い方の変化があります。
なぜ新札が広まらないのか?
理由のひとつは、キャッシュレス決済の普及です。
クレジットカードや電子マネー、スマホ決済など、現金を使わない人が増えています。
もうひとつは、タンス預金の増加です。
将来の生活や老後資金への不安から、「手元に現金を置いておきたい」と考える人が増えています。
加えて、長く続く超低金利の影響で、「銀行に預けても利息がほとんどつかないなら…」という意識も背景にあります。
タンス預金は経済のブレーキになる?
現金を持っていると「安心」と思いがちですが、
タンス預金は経済全体にとってマイナスに働くことがあります。
銀行に預けられたお金は、企業への融資や住宅ローンなどに使われ、社会に循環していきます。
一方、家の中に眠ったお金は、誰の手にも渡らず、使われず、動かず…
結果として、経済の血流が滞ってしまいます。
クレジットカードが経済を回す仕組み
ここで注目したいのが、クレジットカードです。
「クレジット(credit)」とは、英語で「信用」「信頼」を意味する言葉。
つまりクレジットカードは、「この人には返済能力がある」と金融機関から信用されて発行されるカードです。
では、その仕組みを具体的に見てみましょう。
■ クレジットカードでお金が動く流れ
→ 私たちがカードで支払う
→ カード会社が、お店にすぐ代金を支払う
→ お店は仕入れ・給料・投資などに資金を使う
→ そのお金がさらに他の人や会社に渡り、また消費へ
→ お金がぐるぐる回り、経済が循環する
このように、“信用”をもとにお金が動き、社会全体がつながっていきます。
信用が、経済のエンジンになっているとも言えるのです。
住宅ローンも、信用で動いている
もうひとつの例が、住宅ローンです。
家を購入する際に、すべての現金を用意できる人は多くありません。
それでも「安定した収入があり、返済能力がある」と判断されれば、
銀行は何千万円ものお金を貸してくれます。
つまり、お金は「持っているか」よりも、「信頼されているか」で動く。
これが今の社会の特徴です.
借りること=悪いこと?
「借金は早く返すべき」と考える人も多いですが、
住宅ローンを通じて動いたお金は、さまざまな業種に循環し、経済を支えています。
大切なのは、「借りること」に対する正しい理解です。
・目的に応じて計画的に活用する
・返済の見通しを持つ
・信頼を積み重ねていく
借りることも、返すことも、すべては“信用と計画性のバランス”。
あなたらしい選択で、未来の安心につなげていきましょう。
お金と信用で、未来をつくる
これからの時代、「どう使うか」「どう回すか」がますます重要になります。
そして、信用の積み重ねが、人生の選択肢を広げる時代になってきました。
変化の多い今だからこそ、
お金の「使い方・守り方・増やし方」をバランスよく考えることが大切です。
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