2026/05/19
iDeCoの手数料アップ!?
“制度もインフレする時代”に考えたい資産形成の本質
3~4月は、転職や退職が多い時期。
新しい環境に慣れてきた今、ぜひ一度確認していただきたいのが、確定拠出年金(企業型DC・iDeCo)の“移換手続き”です。
退職後、手続きをしないまま6カ月以上経過すると、資産は「自動移換」となり、運用が止まったまま手数料だけが差し引かれてしまいます。
「えっ、そんな制度あるの?」
「手続きしないとどうなるの?」
そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。
実際に、2025年3月時点では、自動移換者数は約138万人にも上ると言われています。
(出典:国民年金基金連合会「iDeCo加入等の概況(2025年3月)」)
そして今、この“自動移換問題”とあわせて話題になっているのが、iDeCoの手数料改定です。
今は“制度もインフレする時代”
最近、私たちの身の回りでは、
・食品価格の上昇
・電気代やガソリン代の高騰
・銀行手数料の見直し
・保険料改定
・物流費や人件費の増加
など、さまざまなコスト上昇が起きています。
そしてこれは、金融制度も例外ではありません。
iDeCoを運営するためには、
・システム維持費
・管理コスト
・制度改正対応
・人件費
など、多くのコストが掛かっています。
つまり、“制度も時代や経済環境の影響を受ける”ということです。
「お得だから始める」だけでは危険?
iDeCoは非常に良い制度です。
ただ、制度の“メリットだけ”に惹かれてスタートすると、
「60歳まで引き出せないとは思わなかった…」
「手数料が掛かるなんて知らなかった…」
「転職後の手続きが必要だった…」
という“こんなはずでは…”につながることもあります。
特に最近は、働き方やライフスタイルも多様化しています。
・転職
・独立
・育休
・介護
・教育費
・住宅購入
など、人生にはさまざまな変化があります。
だからこそ大切なのは、「制度に人生を合わせる」のではなく、“人生に制度を合わせる”
という視点です。
iDeCo・企業型DCで増えている「自動移換問題」
企業型DCで積み立てていた資産は、
・転職先の企業型DC
または
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
へ移換する必要があります。
ただ、この手続きは会社ではなく、“ご本人”が行う必要があります。
もし手続きをしないまま6カ月以上経過すると、資産は国民年金基金連合会へ「自動移換」されます。
自動移換中は、資産運用ができないだけでなく、毎月手数料が差し引かれるため、資産が少しずつ目減りしていきます。
さらに2026年の制度改定では、
・自動移換中の管理手数料
52円/月 → 98円/月へ引き上げ
される一方で、
・自動移換後にiDeCoや企業型DCへ移す際の移換手数料
1,100円 → 550円へ引き下げ
となっています。
つまり、
「放置はさらにもったいなくなる」
「早めに手続きをしてね」
という制度側からのメッセージとも言えるのかもしれません。
制度も、誰かが維持・運営している以上、時代や経済環境の影響を受けます。
大切なのは“制度選び”ではなく“目的”
FPSでもよくお伝えしていますが、
資産形成で大切なのは、
「何の商品が良いか」だけではありません。
・何のためのお金なのか
・いつ使う予定なのか
・どんな人生を送りたいのか
を考えることが、とても重要です。
例えば、
・自由に使いたいお金 → NISA
・老後まで計画的に積み立てたいお金 → iDeCo
・万一の病気や働けないリスクに備えながら資産形成を続ける → 保険
というように、“目的”によって使い分ける考え方もあります。
特に保険は、「増やすための商品」というより、
“人生のトラブルが起きても、資産形成を止めないための仕組み”
という役割を持つことがあります。
例えば、
・病気で働けなくなった
・介護が必要になった
・収入が減ってしまった
そんな時、積立そのものを継続できなくなるケースもあります。
だからこそ、
「資産を増やす」だけではなく、
“積み上げ続けられる環境を守る”
という視点も、とても大切です。
制度や商品には、それぞれ役割があります。
何が一番良いかではなく、
“自分の人生に何が必要なのか”
を考えることが、長く安心して続ける資産形成につながっていくのだと思います。
制度は変わる。でも「軸」は変えない
今後も、
・税制改正
・社会保険制度
・年金制度
・手数料改定
・受取年齢変更
など、制度は時代とともに変わっていく可能性があります。
税制改正や手数料改定など、私たち個人ではコントロールできないことも少なくありません。
もちろん、「こうだったらいいのに」と思うことはあっても、制度そのものに文句を言い続けても、現実はなかなか変わりません。
だからこそ大切なのは、“自分でコントロールできることに集中する”
という視点です。
・何のためにお金を準備するのか
・どんな未来を送りたいのか
・無理なく続けられる金額はいくらか
・放置せず定期的に確認できているか
こうした“自分で選べる部分”に目を向けること。
それが、制度変更に振り回されにくい資産形成につながっていくのかもしれません。
「自分の場合はどうしたらいい?」
「企業型DCとiDeCo、どちらが合っている?」
そんな方は、お気軽にFPSまでご相談ください。
制度の説明だけではなく、
“人生に合った資産形成”
を一緒に考えるお手伝いをしています。
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